今年度最初の例会は、山田新会長からお話のあったスローガン「みんな一緒に、元気に、楽しく例会に
参加しよう」を早くも体現した例会となりました。
神戸TMCは原則ハイブリッド例会を実施し、地方や外国在住のメンバーも多数在籍していますが、
今回は遠方からも多くのメンバーが会場に集い、中には「数年ぶりに神戸に来た」というメンバーも。
(かく言う私はいつも通り鳥取からリモート参加でしたが…)
素敵なゲストもお迎えして、「みんな一緒に、元気に、楽しく」過ごした2時間半でした。
今回の例会テーマは「7月」、そして今日の言葉は「そこはかとなく」でした。
「明確な理由はなく、なんとなく」という意味の言葉で、理由や根拠をわかりやすく話すスピーチでは
この言葉を使うのは至難の業では?と個人的には感じました。
しかし、4名の準備スピーチのスピーカーをはじめ、多くのメンバーが「そこはかとなく」をスピーチ内で
取り入れようとそれぞれ挑戦し、例会の盛り上がりに寄与していたように思います。
テーブルトピックスでは、「『そこはかとなく』をスピーチに取り入れないと失格」という追加ルールが
登場し、さらにハラハラするセッションとなりました。7月にまつわる様々な質問に即興で答えつつ、
どうやって「そこはかとなく」をスピーチに入れようか、頭をひねりながらも楽しむことができました。
途中で機器トラブルはあったものの、総合司会の佐野さんをはじめ、全員の協力でスムーズに進行し、楽しみながらも学びの多い例会でした。
トーストマスターズの教育的活動の醍醐味の一つは論評スピーチにあります。
論評は何のためにするのか?
それは「スピーカー(話し手)をよりもっと良いスピーカーにすることへの手助け」のためです。
今日の例会では、まさにそのお手本となるような論評が4人のメンバーによってなされました。
★例会前にスピーカーと準備スピーチについての話をする
事前にスピーカーにどういう観点で論評して欲しいか、スピーカーが何に対して一番努力しているか、などを聞くことを私たちはつい忘れがちではありますが、よい論評(つまりよい「手助け」)をする上でも、重要なコミュニケーションの一つです。
★「愛ある論評」をする
私がこの言葉を最初に聞いたのは、元メンバーのH.Yさんからです。
Toastmasters International提供マニュアルでは、論評スピーチは最後に励ましや称賛などの前向きな言葉で締めくくることがスピーカーの自己肯定力を高めるためにも大切な手法であると述べられています。
スピーカーの自己肯定力を高めることは、スピーカー自身の能力の向上と次回のスピーチへのやる気を高めるために必要なことだからです。
これを一言でいうと「愛ある論評」という言葉に変換できると思います。本日の4人の論評者たちは皆「愛ある論評」をされていました。
===(参考)=== Toastmasters International提供の論評関係のマニュアル(英語版のみ)===
Effective Evaluation (ITEM 202)
Evaluate to Motivate (ITEM 292)
The Art of Evaluation (ITEM 251) (有料)
私は何度挑戦しても論評スピーチは苦手意識があり難しいです。
しかし、「ローマは1日して成らず」「習うより慣れろ」ということわざがありますので、今日の4人の論評者を見習って、私も「愛ある論評」ができるように日々努力したいと思いました。
ありがとうございました。
<1月例会総合論評 戸川寛子>
★今日の想い
「年賀状を受け取って思う事」
新たな年を迎え、受け取った年賀状には「お元気ですか」が何枚も続く。又、「今年限りで年始のご挨拶を失礼させてもらいます」という人もいる。そして詳しく近況を知らせてくれる有難い友人もいる。年1回ほそぼそとではあるがそれでも長く続いている友人に感謝。
鈴木さんが醸し出す独特のほのぼのとした雰囲気と口調とが相まって、鈴木さんの話しに思わず私もうんうんと頷いてしまいました。
★スピーチ選抜会 日英2種類のコンテストスピーチが圧巻!!
米原さんとアリさんお二人がそれぞれ日本語と英語で、熟達したレベルの高いスピーチを披露してくれました。どちらも構成からデリバリーまで、非常に完成度が高く、聴衆の心をぐっとつかみ最後までずっと聞いていたくなるような、そんな聞きごたえのあるスピーチでした。
米原さんのスピーチタイトル、日本語は「誰もが誰かのロールモデル」そして英語は
"My Eddy's Secret” 米原さんは学生時代から、数多くのスピーチコンテストを経験しているだけあって、話の構成が非常に上手で、語り口調のテンポが素晴らしい。思わず聴衆が聞きたくなるような、間の取り方と話の展開が素晴らしく絶妙でした。
アリさんのスピーチタイトル、日本語は「愛のため、日本に戻りました」そして英語は”The Most Important Voice We Hear" 特に日本語はアリさんの奥様への「愛」がしっかりと伝わってくるスピーチでした。「愛」についてストレートに表現できるアリさんのまっすぐで誠実な性格もそうなのですが、母国語でない日本語をこれだけ駆使されているのを見てとても感動させられました。オンラインのスクリーンから感じるアリさんの目力に引き込まれそうになりました。
★準備スピーチ 仕事へのプロ意識
最後に田中さんからの準備スピーチがありました。ご自身のお仕事であるの医薬業界の監査についてだったのですが、専門的な内容にも関わらず素人にも分かり易く説明されていました。田中さんのお仕事へのプロ意識が垣間見られ、とても興味深く聞かせてもらいました。
★今日の言葉 「奮い立つ」
年の初めに相応しい言葉であり、皆さんスピーチや論評の中で沢山使っていました。
★オンライン懇親会例会後は、オンラインによる懇親会をブレイクアウトルームに分かれ30分前後程開催し、和気藹藹とした雰気で例会を終える事ができました。
<12月例会総合論評 佐藤貢>
★話す文化の発信地
第105回、神戸トーストマスターズクラブの例会はいつもの「中華会館」です。この会場は市民のクラブ活動に大きく貢献しています。場所的にも好立地で、こじんまりとした空間からいろんな文化が生まれ、発信されています。
そう、私たち神戸トーストマスターズクラブもここから「話す」文化を発信しています。一度、この文化発信の現場を訪ねてください。お待ちしております。
★当たり前が難しいのだ
12月の例会は二重丸の総合論評となりました。これは、
① ハイブリッド会場の設営時間が20分で完了したこと。
② 準備スピーチ、論評、即興スピーチのすべてに投票が行われたこと。
③ この3項目のスピーカー全員が定められた時間内でのスピーチであったこと。
すべてが当たり前のように思われますが、これがナカナカ難しい場面もあります。これは総合司会者・幸さんの機知に負うところ大でありますが、自分の役割をキチンと果たす意識づけが浸透している事実でもあると思います。
一方、ハイブリッド例会の宿題でありますが、投票数のカウントが2か所に分かれてしまうことです。これは物理的に避けられない現象ですが、ひとつのルール化も今後の検討課題にしたいと思います。
しかし、人が集まり、語らい、そして教え、教えられ、この好循環が機能した神戸の105回例会でした。
<11月例会総合論評 幸一美>
前日から5度の気温低下で17℃。秋深しの天候の中、いつも通りのあったかーい神戸TMC例会が神戸の中心、トアロードの中華会館で開催されました。 今回は、久しぶりにゲスト参加者がなく、会員だけの「水入らず例会」となりましたが、皆さーん、来月はまたゲスト参加いただける方をお連れしましょう。
さて、いつもの名調子で、徳島から駆け付けられた佐藤会長の開会宣言「今日の例会の<修了>予定時刻は16時50分、皆さん、この例会で学んだことを「修めて」終えられるよう頑張りましょう」との「修了指令」で例会が始まりました。 確かに、この例会は、参加された会員さん各位が、多くのことを「学んで修めた」有意義な例会となりました。会場7名、オンライン7名参加でのハイブリッド例会。佐藤会長の想いを引き継がれた佐野まさみさんが、「今日の想い」で、阪神タイガーズの日本一の理由は、岡田監督や平田ヘッドコーチのリーダーシップとコミュニケーション・スキルにあり、と読み解き、トーストマスターズクラブの目的と同じであることに思い至ったことを情感たっぷりに話されました。
今日の言葉は、米永さん「一期一会」。
続いての、準備スピーチは、どれも、一期一会にぴったりはまるような、聞きごたえのある素晴らしいスピーチでした。
鈴木峰夫さん「偶然×2?」: 偶然のうれしい出来事が二つも起こったことの背後には、自分自身の「前向きな行動」があったからこそ、うれしい偶然の出来事が起こったことを、学生時代の想い出も交えて話された心温まるスピーチでした。鈴木さん、命の恩人の先生に異国の地で偶然に再会されたお話し、ぐっときましたよ~。
山田多佳子さん「ハロウィンイベント」:ご自身の実務としての国際交流イベントをアメリカとの交流として実行された内容を紹介されました。国際交流は、TMCが本場であることを思うと、私たちは、自ら積極的に他国のTMCとのコミュニケーションで異国と文化交流できるんだなぁ、と思いました。次回の2ndスピーチ、イベント結果のお話を楽しみにしています。
八木進一郎さん「植物画(ボタニカルアート)」
さすが、いぶし銀の進さんの真骨頂を感じたスピーチです。「植物画とは、植物の肖像画であり、複写を重ねていく中で美術になった」、「雑草という草はない、どんな草でもよく観察すると役割があり、邪険に扱ってはならない」など、高校時代の絵画部の先生から学んだこと、50年前の英国出張での世界一の植物園での体験、そして「らんまん」から学んだことを、自己のこれからの生きる糧に昇華されたスピーチ。「しっかり物事を見て、一期一会の精神で取り組んでいきたい」 進さんの生き方に、みんな憧れています。
5分間の休憩をはさんで、佐藤貢会長の即興スピーチ。テーマ「人生を振り返ろう」、いやー、8つの質問、どれもこれも、佐藤会長の実り豊かな人生を振り返っての質問ばかり。神戸TMCは比較的熟年層が多いですが、青年の皆さまにとっては、神戸TMCは、職場では経験できない人生経験話の宝庫だなぁ、と感じました。 いらっしゃーい、青年の皆さま!💗
今月の例会も、楽しさいっぱい。フィナさん、インドネシアからの「えーっとカウンター」ありがとうございました。「えーっ」が私のクセなのですね。
「もう一人のアキコさん」、3分30秒の時間報告、「ぴったり賞」。いつもながら機転に富んだウィットに感服いたしました。そして、最後は、会員全員による、歯に衣着せぬ「今日の振り返り」、神戸TMCの自慢のコーナーです。皆さん、こんなに楽しい例会にしてくれて、ほんとにありがとう!
「一期」とは一生、「一会」とは一度の出会い。 何度もある例会でも、「これが最後かもしれない。大切にしたいな」と思わせてくれるような、「かけがえのない例会」になりました。
9月9日、重陽の節句(菊の節句)にフィナさんの入会式!
<9月例会総合論評 鈴木峰夫>
★Welcomeフィナさん! 神戸クラブパワーアップ!!
会場のホワイトボードには入会歓迎のメッセージ。Web参加者有志も、メモやビヨヨンハートなど思い思いの形で歓迎。フィナさんもこのサプライズにハッピースマイル。
★今日の想い
バスケ日本代表チーム選手のインタビュー内容から、「新しい切り口で見ると意外な発見がある」 との気づき。「例会での会員の話もそのように捉えると、自身を成長させる力となる。」という啓発的な言葉で締めくくった。
★聞き応えのあるスピーチ2連発!
スピーチ1:「沼落ち人生だよね。」
2年前に大病を患い、「2割死亡、8割半身不随」と言われたが、退院して自動車免許の更新までした。しかし、「歩いていて途中で倒れていると、親切な人が助けてくれる。」ということもあったとか。最後の「沼落ちになっても諦めない。人生楽しく。」の言葉に力をもらった。
スピーチ2:「アファーマティブアクション」
気難しい聴衆の管理というプロジェクトで、スピーチの途中に4人の聴衆が入れ替わり立ち替わり質問をしてくる。しかし、スピーカーは的確な受け答えをし、見事に裁いていた。
スピーチ自体も「格差是正」をテーマにしたもので、格差是正を進めることで、①逆差別を生み出す可能性 ②少数派を優遇すると個人の能力を正当に評価できなくなる という2つの問題点が生じることを取り上げるなど、興味深かった。
★夏をテーマ(まだ暑い!)の即興スピーチ
高校野球をナイターにすることについての質問に、「高校野球をナイターにしたら世も末!」の切り出しで聴衆の笑いを取ったゲストの方が、見事ベストスピーカーを獲得。
例会後に美味しい石窯ピザとワインで「千歓万悦」!!(Quart KOBEにて)
<8月例会総合論評 幸一美>
沸騰列島と言えるほどの暑さの中、会場に足を運んだ4名、オンラインでの参加者10名(内、1名はジャカルタからのゲスト参加)の計14名でハイブリッドでの例会が始まりました。
「今日の想い」は、水戸からオンライン参加されていた藤澤さんが福岡に移住された後もオンライン参加されることを述べ、「心のホーム(home)はどこにいても大切にしてゆきたい」と神戸TMCのハイブリッド方式への謝意表明から例会が始まりました。
続いて、佐藤会長の名調子で、ゲスト2名からご挨拶をいただき、バトンは総合司会の山田さんへ。ゲストの方々に配慮されて、神戸TMCの特徴と例会の仕組みを手際よく説明されたのは、さすが!
今日の言葉は、「千観万悦」(この上なく喜ぶこと)そして準備スピーチは3名。
筆者の私は第一番目のスピーチ、20分を使用して、「Level4:質疑応答セッション」は、実際の仕事に即したスピーチ内容で「トーストマスターズの例会は実生活本番のための練習の世界」を体現することができました。
質疑応答セッションでいただいたご助言、ご質問は、早速仕事に活かせます!
中川さんの「ジャカルタでの人生第二章を振り返って」は、地獄で仏に出会った体験スピーチでした。
北村さんは「生を繋ぐ」と題し、トーストマスターズで懇意にされていたOさんの追悼スピーチで胸に迫るものでした。論評の八木さんは、北村さんのスピーチへの論評よりも、Oさんへの想いがほとばしる内容で、「情」の大切さに感じ入りました。
即興スピーチでは出題者の戸川さんから、「日本の夏の風物詩」として、「スイカ」「盆踊り」「海水浴」「終戦記念日」「花火」を題として、自由に思うことを述べさせるこの時節にぴったりの話題でした。
本日の表彰者は、ベストスピーカーとベスト即興スピーカーは中川さんがダブル受賞、ベスト論評者は佐藤会長でした。
ゲスト感想では、ジャカルタからご参加されたIさんの「言葉の力のすばらしさを感じた」という一言に、あらためて、トーストマスターズクラブで学ぶ素晴らしさを感じました。
中華会館にて出席の4名は、中川さんお薦めのイタリア料理店で舌鼓を打ちました。
<7月例会総合論評 八木進一郎>
神戸トーストマスターズクラブ新年度の例会は、発足後100回目となる、記念例会となりました。
佐藤新会長を始め計7名の新役員がそれぞれの抱負を述べ、その実現に向かって力強いスタートが切られました。まず、「今日の想い」では、前会長の幸さんが「感謝」の気持ちについて話されました。続いて、本日のゲスト2名からご挨拶をいただきましたが、特に日本と季節が反対のシドニーから参加いただいた吉川さんからは「今は寒いのが一番の難点」との近況報告がありました。
また、前年度の会計報告と監査報告がされた後、新年度の予算案についての説明がありました。「今日の言葉」は、「折衷」でしたが4名の方が使用されました。「準備スピーチ」では、3人のスピーカーが各Pathのレベルの目的に沿った内容のしっかりとしたスピーチを発表し、論評者も的を射たフィードバックをされました。「即興スピーチ」では、日本の夏、季節の変わり目、ジャニーズのニュース、成功体験、本の出版に関する話題からの質問がされました。本日の表彰者は、ベストスピカ―は幸さん、論評者は北村、米原さんで、即興スピーチは高木、山田さんのそれぞれ2名でした。
第99回例会: 2023年6月10日(土) 2:30~5:00PM オンライン例会
<6月総合論評 北村ひろよ>
今期最後の例会は「情熱」とともに始まり「情熱」とともに終わりました。
「仕事で日本語プレゼンをするからその練習をしたい」
「仕事で海外に住んでいるから日本語で日本のこと子供に伝えたい」
などの「情熱」をもって参加してくださった4人のゲストさんたち。
メンバーも含め、熱い熱い情熱が飛び交う素晴らしい例会でした。
そう、神戸トーストマスターズクラブは情熱をもってみなさんの実生活を応援します!!